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音楽とお酒と歴史探索が趣味です。色々書きなぐってます。
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  プロフィール
HN:
赤澤 舞
性別:
女性
職業:
飲食店店員
趣味:
お菓子作ったりピアノ弾いたり本読んだり絵描いたり
自己紹介:
東京・神奈川・埼玉あたりでちょこまか歌 を歌っております。

一応声種はソプラノらしいですが、自分は あんまりこだわってません(笑) 要望があればメッツォもアルトもやりま すヽ(^。^)丿

音楽とお酒と猫を愛してます(*´▽`*) 美味しいものには目がありません。

レトロゲームや特撮も好物です。

ヴァイオリンは好きだけど弾けませんorz
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2024/05/19 (Sun)
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2021/07/10 (Sat)
※キリスト教徒でもユダヤ教徒でもイスラム教徒でもプロの考古学者でもないただの一般日本人(無宗教者)が、聖書を読んで楽しんでいるだけです。
気になったことは本を読んだりネットで情報を拾ったりしていますが、あくまで一般人が手に入れられる範囲です。
多大なる妄想を含んでいます。本気にしないでください。


○第二十二章

これらの出来事の後、神はアブラハムを試練にあわせました。「アブラハムよ」彼は言いました。「ここにおります」
神は言われました。「あなたの子、あなたの愛するひとり子イサクを連れてモリヤの地に行き、わたしが示す山の上で彼を全焼のいけにえとしてわたしにささげなさい」
翌朝早く、アブラハムはろばに鞍をつけ、ふたりの若者とイサクを連れ、燔祭用のたきぎを持って神の示された場所に出かけました。
三日目に、アブラハムが目をあげると、遥かかなたにその場所が見えました。そこでアブラハムは若者たちに言いました。
「あなたがたは、ろばと一緒にここに残って居なさい。わたしと子どもは向こうへ行って礼拝してから、あなたがたの所に帰ってきます」
アブラハムは全焼のいけにえのためのたきぎをイサクに背負わせ、手に火と刃物を手に取って、ふたり一緒に進んで行きました。
やがてイサクは父アブラハムに言いました。「お父さん」
彼は答えました。「我が子よ、わたしはここにいるよ。」
イサクは言いました。「火と薪はありますが、全焼のいけにえのための小羊はどこにあるのですか。」
アブラハムは言いました。「我が子よ、神みずから全焼のいけにえの羊を備えてくださるだろう。」
彼らが神の示された場所に来たとき、アブラハムはそこに祭壇を築き、たきぎを並べ、イサクを縛って祭壇のたきぎの上に載せました。
そしてアブラハムが手を差し伸べ、刃物を取ってその子を殺そうとしたとき、主の使いが天から彼を呼んで言いました。「アブラハムよ、アブラハムよ」彼は答えました。「はい、ここにおります。」
御使いが言いました。「わらべに手をかけてはならない。また何もその子にしてはならない。あなたの子、あなたのひとり子をさえ、わたしのために惜しまないので、あなたが神を恐れる者であることをわたしは今知った。」
この時アブラハムが目をあげて見ると、うしろに角をやぶに掛けている一頭の雄羊がいました。アブラハムは行ってその雄羊を捕らえ、それをその子のかわりに全焼のいけにえとしてささげました。
それでアブラハムはその場所をアドナイ・イルエと名付けました。これにより、人々は今日もなお「主の山の上には備えあり」と言います。
主の使いは再び天からアブラハムを呼んで言いました。
「主は言われた、『わたしは自分にかけて誓う。あなたがこの事をし、あなたの子、あなたのひとり子をも惜しまなかったので、わたしは大いにあなたを祝福し、大いにあなたの子孫を増やして天の星のように、浜辺の砂のように増し加えよう。
あなたの子孫は敵の門を勝ち取り、また地のすべての国々はあなたの子孫によって祝福を得るであろう。あなたがわたしの言葉に従ったからである。』」
アブラハムは若者たちの所に帰り、みな立って共にベエル・シェバへ行きました。そしてアブラハムはベエル・シェバに住みました。
これらの事の後、ある人がアブラハムに告げて言いました。「ミルカもまたあなたの兄弟ナホルに子どもを産みました。
長男はウツ、弟はブズ、それにアラムの父ケムエル、次にケセデ、ハゾ、ピルダシュ、イデラフ、ベトエルです。」
ベトエルの子はリベカであって、これら八人はミルカがアブラハムの兄弟ナホルに産んだのです。
レウマというナホルのそばめもまたテバフ、ガハム、タハシュ、マアカを産みました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

今回もまた有名なお話です。
お話の流れは非常にシンプル。神が「息子を生け贄にしろ」と仰ったのでその通りにしようとしたアブラハムを、天使がすんでのところで止めるという話になります。
私が読んでる聖書(日本聖書刊行会出版  新改訳 中型聖書 第3版)で「全焼のいけにえ」と書かれている部分は、他の版では「燔祭」となっていました。燔祭というのは「神さまに動物を焼いて捧げる儀式」を指します。
「イサクの燔祭」というと旧約ではノアの方舟、バベルの塔と同じくらい有名ではないでしょうか。

十五章で調べましたが、《全焼のいけにえ》とは神さまに「完全な献身と服従」を示すために行われる儀式です。
生け贄は本来人間を切り裂いて火をつけるところを、動物に代わってもらっています。
男性社会・家族単位で民を扱う古代イスラエルの慣習に倣い、捧げる動物は本来「若い雄牛」「雄の子羊」「雄山羊」「鳥(「山鳩」か「家鳩の雛」)」に限られます。
しかし、今回は神さまが「息子のイサクを捧げよ」と指定してきました。
普通に考えて外道な要求です。言うとおりにしちゃうアブラハムも相当サイコパスです。

一応、信者の方々が伝統的に解釈している動機としては、

①アブラハムの信仰心・精神の強さを試すため
②場所指定された「モリヤの山」の神聖性を示すため
③イスラエル人から人身御供の習慣を無くすため

などがあるそうです。
①はまあ分かりやすいとして、②「モリヤの山の神聖性を示す」は、完全に神さま側の都合だと思うのですが。
ちなみに「モリヤ」はヘブライ語で「ヤフア(ヤハウェ)が見る」という意味だそう。
今のエルサレム付近にあったとか、ユダヤ教の伝承ですと現イスラエルの「神殿の丘」だとか、色々言われています。
アブラハムたちはベエル・シェバから3日歩いてたどり着きましたが、ベエル・シェバから神殿の丘でGoogleマップで見てみると現在は道路も電車もあって約1時間半~2時間半で行けるようです。文明の力すごい。
③の人身御供はこの時代の他の宗教(カナン地方ではモレクやバアル信仰)ではごく一般的に行われていたものです。これらの宗教からの差別化を図ろうとしたのでしょうか?
歴史的事件の記載ではなく、聖書の編纂が始まってからも残っていた遊牧民時代の生け贄のしきたりを廃止させるために、後から挿入した物語という説もあります。個人的にはそっちの方がしっくりきますね。

生け贄に息子を要求されたアブラハムの葛藤は想像するしかありませんが、これまでの彼の性格を考えますと恐らく行動に移すのに時間はかからなかったでしょう。どんなに大事な物だろうと、人だろうと、神さまのためなら捨てられるのがアブラハムというキャラクターです。そもそも一番最初に、アブラハムは自分の年老いたお父さんをハランの町に置いてきぼりにしてきています。ちなみにこの時点で父テラは170歳で、まだハランの町でご存命です。

恐らくアブラハムの家に仕える召し使いであろう若者ふたりを従えてモリヤの山にやってきたアブラハムですが、麓まできたところで若者たちを置き去りにして、イサクと二人きりで山を登ります。
イサクの年齢も諸説ありますが、いくつになっていようが自分を殺すつもりでいる父親と一緒に歩くなんて怖すぎます。なんとなく感づいているのか、
「生け贄の羊はどこにいるの?」
と鎌をかけているあたり、ホラー映画にでも出てきそうなシチュエーションです。
あとの展開は本文の通りで、結果的にイサクは死なずに済みました。アブラハムは目にいれても痛くないほど可愛がっていた息子すら手にかける(寸前まで行った)ことで、神さまへの忠誠を示したというオチです。信者でない私は恐怖しか感じませんが、アブラハムはきっと模範的な信徒の行動を取ったんでしょう。
イサクの代わりに生け贄用として雄羊が用意されていたことから、アブラハムはその山のてっぺんを『アドナイ・エレ(神は見ておられる、主はいらっしゃる)』と名付け、人々は「主の山には備えあり」と言い伝えたということです。
どういう意味かなと調べたところ、《人が本気で神に仕え従うなら、神は必ず備えをしてくださる。》ということだそうな。

さて、無事に儀式を終えたアブラハム。そこにイサク殺害を阻止した天使が再び神さまの伝言を伝えます。曰く、
『あなたを大いに祝福し、子孫を星や浜辺の砂くらい増やしてあげて、諸々の国民があなたの子孫から祝福を得られるようにしてあげる』
とのことです。
この契約内容、事あるごとに神さまが引き合いに出しますけれども、いまだに実行されてなかったんですね…。聖書自体が「神との契約書のまとめ」なので仕方ないことですが、契約が多すぎてごっちゃになってきました。なのでちょっとまとめてみましょう。

○12章
【条件】
指し示す土地へ行く
【報酬】
アブラム(アブラハム)を大いなる国民にする

○15章
【条件】
三歳の雌牛と、三歳の雌山羊と、三歳の雄羊と、山鳩とその雛を捧げる
【報酬】
アブラハムの子孫を星の数ほどにする

○17章
【条件】
一族全員割礼をする
息子が生まれたらイサクと名付ける
【報酬】
カナンの土地を与える
アブラムの子孫を増やす

途中でソドムとゴモラの話やらハガルの話やらを挟んでおりましたので随分前のことのように感じますが、件の契約が登場したのは15章の儀式でした。
あの成功したんだか失敗したんだか良く分からん儀式ですね。今回改めて儀式を行ったところをみると、やっぱりあの時は失敗だったんでしょうか。
とりあえず、今回でようやく『子孫を星の数ほど増やす』という神さまの契約は施行されることになったようです。儀式を終えたアブラハムたちは、ベエル・シェバへ帰っていきました。

さて、《イサクの燔祭》の話はこれで終わりなのですが、まだ章には続きがあります。この儀式のあと、(どれくらい後かは知りませんけど)とある人物がアブラハムに、身内の近況を伝えてくれたそうです。
それによりますと、ハランの街に残ったアブラハムの兄弟ナホルとその妻ミルカの間にも子供ができ、それだけでなく妾ルマとの間にも子供が生まれた、とのことです。
ミルカの子供たちは

①ウヅ(「光」の意)
②ブズ
③ケムエル(「援助者、神の集会、神を見る者」の意)
④ケセデ
⑤ハゾ
⑥ピルダシ
⑦エデラフ
⑧ベトエル(「神の家」の意)

の八人。
長男のウヅはウツと表記している版もありますが、アラム人の部族に与えられた名前らしいです。そういえば10章でノアの一族について調べたとき、ノアの曾孫にあたる人物として「ウツ」の名前がありました。
セムの息子アラムの、そのまた息子です。そのときは

アラム=アラム人(シリア/紀元前11世紀頃までに移住)
ウツ=アラム人の一部・古代エドム王国(現パレスチナ/紀元前1200年頃~紀元前6世紀)

と出てきました。
今回も民族そのものの擬人化表現なのか、はたまた民族の名前を付けたのかはわかりません。

次男のブズは、よくわからんかった。

三男ケムエルにはわざわざ「アラムの父」と形容詞が付けられています。また出てきました「アラム」。もしかしてよくある名前だったとか?民族名を子供に付けるのがトレンドだったとか?とにかくケムエルにはアラムという名前の息子がいた、ということです。
ちなみにケムエルという名前ですが、同じ名前の天使がいるそうです。シャムエル、カマエル、イゼホエル、セラフィエルとも呼ばれるそうですが、セラフィム(熾天使)の指揮官のひとりであり、1万2000人の天使を従えている破壊の天使と言われています。
ケムエルという名前が天使に昇格したのか、それともケムエルという天使の名前を付けたのかはわかりません。もしかしたら他の天使のように、信仰を広げるために当時信じられていた地方神、ないしとある地方神を信じる部族を吸収し、更にアダムの血族に加えたのかもしれません。

宗教を強固なものにするために、当時信じられていた他の神話の神を取り込んだり、敵にしたりするのはよくあることです。
ギリシャ神話でゼウスがあんなに浮気性なのも男女問わずイケるのも、地方神の神や女神をギリシャ神話の系譜に加えるためです。元々ゼウスは、バルカン半島北方からやってきたインド・ヨーロッパ語族の征服者たちが信仰していた天空神でした。
Dyēu-pəter (ディェーウ=パテル)、《父なるディェーウス〔天空神〕》という名前で、気象現象、とくに雷を司る神だったそうです。
ゼウスの他にも、ローマのユーピテル(古ラテン語の呼格 Jon と pater 「父」の合成語)、インド神話のディヤウス、北欧神話のテュール、そしてラテン諸語で『神』を表す普通名詞 Deus の語源となりました。
その正妻ヘラは、元来アルゴス、ミュケーナイ、スパルタなどのペロポネーソス半島一帯で篤く信仰されていた地母神です。ヘラを信仰していたアカイア人たちと征服者たちが和解し、融合したのがゼウスとヘラの結婚というわけです。夫婦仲があんまり良くないのは、両者の崇拝者が敵対関係にあった名残だとも言われています。
またギリシャ神話の場合、
「うちの地方の女神もゼウスと関係をもったよ!それで生まれたのがうちの王様の祖先だよ!」
と自分たちで主張しているところもあります。自分たちが強い神さまの血筋であってほしいという古代ギリシャ人たちの願望から、ゼウスの浮気癖が生まれてしまったんですね。
一方、旧約聖書に描かれる宗教は一神教という性質上、他の神の存在を認めるわけにはいきません。なので敵として淘汰するか、神側の下級天使に落としこむしかないわけです。

話がだいぶ長くなりました。先へ進みます。

続くケセデ、ハゾ、ピルダシ、エデラフについてはさっぱりわかりませんでした。

末っ子のベトエルは「神の家」という意味を持ちます。やはりアラム人とのことです。
そして彼の子供として生まれるのが「リベカ」という娘です。リベカについては本人が登場してから掘り下げようと思いますが、彼女こそ後にアブラハムの息子イサクの妻になる女性です。いとこ同士で結婚したというわけです。
そもそもこの二人は異母兄妹(アブラハムとサラ)と伯父姪(ナホルとミルカ)という関係の間に生まれた人物です。エジプトファラオやスペイン・ハプスブルク家みたいな近親結婚ですね。相当血が濃くなってます。

一方、ナホルには側室もおりました。ルマという名前の女性です。私の手持ちの版ではルマでしたが、レウマと表記する版もあるようです。
彼女は

テバ(テバハ)
ガハム
タハシ(タハシュ)
マアカ(マアハ)

の4人を生みました。
ルマ及びレウマという人物についてはネットで調べても何も出てこなかったのですが、ルマという名前の地名は出てきました。関係ないかもしれませんが、一応記載しておきましょう。

列王記に出てくるルマ(Rumah)という町で正確な場所は不明ですが、似た名前のキルベト・エ・ルメ(ホルバト・ルマ)だとされているそうです。(ナザレから北10kmくらい、シェケムから東南8kmくらい)
士師記に出てくるアルマ(Arumah)という町と同一ではないかという説もあるそうです。
ナホルの住んでいるハラン(現在のトルコ南東部のシャンルウルファ県)からは徒歩で6、7日ほどかかる距離、アブラハムの住んでいるベエル・シェバとは徒歩2日くらいの距離です。

ルマ(Rumah)もアルマ(Arumah)も「高み、高められた所」という意味だそうです。レウマ(Reumah)と綴りも似てますし、彼女が名前の元になった可能性もあるのではないでしょうか。あるいはこの地域出身の女性だったとか。
他にもセルビアのルマという町もありましたが、めちゃくちゃ遠いので多分関係ないでしょう。

彼女の息子は4人ですが、そのうち二人が一国(村?)の長になった可能性があります。

テバ(テバハ)にちなんで名付けられた説があるのは、サムエル記にある「ベタハ(Betah)」という町。訳によっては「テバハ」と呼ばれていて、ナホルの息子のテバハにちなんで付けられた説があります。
歴代誌には「ティブハト(Tibhath)」と記載されているそうです。綴り的にはこっちの方が近いですね。
ティブハトは「殺戮」という意味があるそうで、そうだとしたらまぁ物騒な名前を付けたもんです。
この町がどこにあったのかは分かっていませんが、ダマスカスの北にあったアラム人の国ツォバの一部だと仮定してレバノン山脈とアンチ・レバノン山脈の間の谷にあったのではないかと考える人もいるようです。

ガハムとタハシはよく分からないので飛ばして、マアカ(マアハ)に移ります。
マアカという名前は以後も出てくる人物名ですが、女性の名前が多いです。(もちろん男性もいます)男女どちらにつけても違和感がないお名前なんでしょう。「絞り出す」という意味の言葉が由来と考えられているそうです。
マアカという国は、テバハと同じくサムエル記に出てきます。ただしテバハと違って場所のヒントになる記述がなんにもありません。とりあえずマアカという国があって、王さまがいたということは書いてありました。ただし、そんなに大きな国ではなかったと思われます。サムエル記のお話でアンモン人に兵を要請された際、他の町が1万人以上人を送ったのに対しマアカは1000人で、更に王が直々に出陣したからです。

Maacahという綴りを見ていると、イスラム教のメッカ(Makkah)に似てるなぁと思ったりしたんですが考えすぎですね。

とりあえず、22章の本文はここで終わります。ずいぶん前にアブラハムが袂を分かった兄弟の近況報告を、何でわざわざ後半に入れたのか。こうしてみると納得です。アブラハムの兄弟の子孫がアラム人になったと言いたいわけです。

では続きはまた次回ということで。

本日の曲はイーゴリ・ストラヴィンスキー作曲、バリトンと室内オーケストラのための宗教的バラード《アブラハムとイサク》です。

https://youtu.be/jfDsVi1RM5Y

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